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大阪泉州で自然農法を実践する寺岡自然農園の農園日記

自然農法の寺岡自然農園 農薬・化学肥料不使用で
安全・安心なおいしい野菜を作ってます。
畑での日々の出来事など、農園日記をご紹介。

カテゴリー :  寺さんの脱サラ農業
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いよいよ楽しみにしていた研修の始まりです。
私は家庭菜園を4年ほどやっていたので、プロの農家の仕事とはどんなものか非常に興味があり、
社長(農業法人でしたので皆がそう呼んでいました)に連れられ、山間の畑に行きました。

畝の真ん中に10センチくらいの苗がきれいに並んで等間隔で植えられており、
ブロッコリーの苗だと教えられました。
4年も農業のまねごとをやっていたのに、
ブロッコリーの苗を見てもブロッコリーだとわかりませんでした。

当日の作業は中耕といい、くわで畝の雑草を土と一緒に薄く削り、
削った土を細かくなった雑草のクズごと元の畝に戻し、
除草と野菜の根の保護を目的とした作業でした。

長さ30メートル位の畝が5列ほどあり、
いち、にい、さんのリズムでブロッコリーを傷つけないようにして
畝の片面ををかまぼこ状に削っていき、畝の終わりまで行くと反対側を削りながら元の場所へ戻ります。

初めはうまくいきませんでしたが、社長の作業を見よう見まねでやっているうちに、
1,2時間やっていると、それなりに何とかできるようになりました。
削り終わったころには、初めに削った土が程よく乾き、
今度はそれを削った畝に鍬ですくって戻します。

使った鍬はうまく土がすくえるような形をしていて、鍬にもいろいろ種類があり
今までそんなことは考えたこともなかったのですが、
やはり
道具はよく考えて作られているなあと感心した次第でした。

雑草は抜くものだと思っていましたが、
こんなやり方もあり、非常に効率よく、プロ農家の仕事に感心させられました。

鍬を使ってやるこの仕事は基本中の基本で、後々の仕事に大変役に立ちました。

秋冬の野菜苗の時期でしたので、しばらくこの作業が続き、
初めは雑草と野菜の見分けもつかないで、恐る恐る鍬を動かしていたのが、
2週間ぐらいたつと、すっかり慣れてしまって、
自分でも驚くほど作業が速くなり、自信もできてきました。

もともと、こういうことに向いていたのか、体を動かすことは全然苦ではなく、
日々経験する農作業に楽しくて仕方なく、うきうきしていました



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 就農を決めても、何から手をつけていいか全く思い浮かばず、
まず農地をに探しましたが、
当時家庭菜園をやった程度の農業経験しか無かった私に大切な農地を貸してくれる地主さんはなく、
行き詰まってしまいました。

ネットで農業関係のことを色々と検索し、
市役所の農林水産課で大阪府の農とみどりの公社が近くにあることを教えてもらい、
早速相談に行きました。

何回か相談に行くうちにこちらの熱意が伝わったのか、
農地を借りるには基本的な農業技術を学ぶことが必要とのことで、
数件の研修を受け入れてくれる農家を紹介されました。

早速、実家から一番近い研修農家を訪問しました。
何とか頼み込み研修を受け入れてもらいました。
当時、次から次と研修希望者が来てもすぐにやめてしまうので、
農園主の方が不信感を持っていたようです。
後で知ったのですがこの農家は府下では一二の大きな米農家でした。

私は野菜が作りたいと思っていたのですが、
幸いにも、米以外に、野菜、みかんなども栽培しており、
自家の直売所で販売もしていました。

栽培、収穫、出荷の準備、直売所での販売や、
農業祭りの参加、正月の餅作りなど、短期間で非常に多くの経験が出来、
この後自立してからの大きな支えとなりました。

特に私がやりたかった野菜についても、多品目の栽培をされており、
研修期間の9月から翌年1月までは、
丁度秋・冬野菜の栽培が始まり、収穫まで体験できました。
また、稲刈り、脱穀、籾摺りや、みかんの収穫などもあり、
短い期間に農業全般について広く経験出来ました。

研修前の就農への雲をつかむような感覚が消え、少し先が見えたような気分でした。
1月になって農地を借りられることが決まり、研修の終了をお願いし、
いよいよ自分の畑(3反)を持ち農業をスタートさせました。

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農園から見た大阪湾 ;天気の良い日には関西空港、淡路島、神戸、明石海峡大橋が見えます


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≪ 脱サラ ≫
平成13年12月、29年間働いた建設会社を辞め、
今から思えばこの時が就農への始まりでした。
52歳の時でした。

長年にわたり、建築技術者として工事現場管理の仕事をしてきましたが、
退職する数年前に営業職に配置換えがあり、
自分には全く合わない職種と悟り、やめる機会を考えていた時、
運よく好条件で希望退職の募集があり、飛びついたのが始まりでした。

すぐに農業をするつもりではなく、
在職中から趣味でやっていた家庭菜園の延長で、
農的な生活もいいかなぐらいに軽く考えていました。
辞めるときに、会社が用意してくれた次の就職斡旋プログラムに2か月ほど通いましたが、
この歳になって同じようなサラリーマン生活に戻るのはやめようと思い、
就農への想いが強くなってゆき、プログラムに別れを告げて就農へと第1歩を踏み出しました。

私が住んでいるのは大阪府岸和田市です
今の農園は北阪町にあり、都市でありながら山や海も近く、自然に囲まれた農村地帯です。
このあたり一帯を大阪府が農地整備し、
私が就農するころは整備された広大な農地が耕作されないままたくさんありました。

農業を始めるのに、まず農地の確保が一番大切です。
当時何の知識もなかった私はこれだけたくさん空いている農地があるのだから、
すぐに借りることができると軽く考えておりました。
これが大きな誤りでこの後農地を借りて就農するまでに1年かかりました。

次回はこの1年について書いてみたいと思います。

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